2009年5月31日日曜日

とにかく「出力」する努力

先日、会社のセミナー(というよりグループ活動)の紹介で、アイデアマラソンをやろうというイベントの通知が回ってきました。
ルールは基本的に簡単で、

  • 自分で決めたノートを持ち歩き、その日に思いついたアイディア(ひらめき、課題、問題など何でもよい)をメモする
  • これを毎日続ける

基本的にこれだけ。
簡単なようでいて難しそうで、役にたちそうでいて本番ではそううまくいかなそう、そんなところが今までの僕の感想でした。


そんなわけでアイデアマラソンに関してはあまり興味がなかったのですが、一緒に書いてあった文書にちょっと啓発されました。
それは、「現代人は情報を大量に吸収するようになったけれど、出力する機能は成長していない」という趣旨の話。
僕はその言葉から、長い根を地面深くまで張り巡らせたにも関わらず、花どころか葉っぱさえろくにつけない奇妙な草花を想像しました。

年をとり、インターネットの形も日々進化するにつれて「個人的でありながら読者を想定して書く文書」という枠組みとの意識のギャップが生まれ、そして日記を書かない日も多くなりました。
ここで、あくまでも「日記」として僕の目線からみつつも、ある程度普遍的なステップを踏む文書を求めて、まずはとりあえず毎日ブログを更新することにチャレンジしてみたいと思います。

2009年5月30日土曜日

プロローグ

「エントロピー増大の法則」と、彼女は言った。
そのとき、我々はコーヒーショップの窓際の席に向かい合って座っていた。
その初夏の一日は今年一番の暑さで、シェードを下ろした窓越しにも太陽の熱気が伝わってきていた。僕はアイスコーヒー、彼女は何か長い名前のコールドドリンクを注文していたけれど、二つのグラスはだいぶ前に空になっていた。
「え?」
「エントロピー。ほら、世界は無秩序さがどんどん増えていくっていう話、あるでしょ?」
「あぁ、聞いたことくらいは」
「なんかね、最近そういうふうに感じるの」
彼女は空になったグラスの氷をストローでゆっくりとかき回した。
「つまり、片付けたはずの部屋がどんどん汚くなっていくわけだ」
「ちがうよ」彼女はちょっと困ったような微笑を浮かべて僕を見た。彼女が時折浮かべるこの表情が、僕は好きだ。
「わたしは色々なことをきちんとしようと努力しているのに、全体的に見ると物事はどんどん悪い方向に向かっていて、もうその流れを止めることができない。そんなふうに思ってしまうときがあるの」
「それは無力感のようなものなのかな?」
僕は、彼女がストローの袋を小さく折りたたんでいくのを見つめる。ふと『秩序』という言葉が脳裏に浮かぶ。
「運命に対する無力感、というのが一番近いと思う」
「そういうのを感じる出来事が何かあったの?」
彼女はかすかに首を振る。
「ううん。嫌なことがあったとかそういうのじゃないの。ただ、なんとなく漠然と不安を感じるときがあって、一度それを感じてしまうとどんどん考えが悪い方向に向かってしまうの。そういう感じってわかる?」
「どうだろう」僕は良くわからなかった。「将来に対して不安を感じるときはある。失業率は高いし、高齢化はどんどん進む。どうせ年金だって貰えなくなる。あと10年、20年したらこの国はどうなっているんだろう......ときどきそんなことを考えたりする。でも、たぶんそういう不安とは違うんだよね?」
「うん......ちょっと違う」
彼女は再び困ったような微笑を浮かべた。
僕は目の前にいる彼女の存在がわずかに薄れて向こう側の風景が透けて見えるような奇妙な感覚をおぼえ、ほとんど無意識のうちにテーブルの上の彼女の手を握っていた。
空調が効きすぎているのか、彼女の指先はひどく冷たかった。

その日の夜、僕は彼女を求めた。
本気で彼女が消えてしまうのではないかと不安になったわけではない。でも、彼女が間違いなくそこにいることを確かめずにはいられなかったのだ。
僕は彼女の存在を一つ一つ確認するように、ゆっくりと全身に触れていった。暗闇の中で彼女の姿はぼんやりとしか見えなかったけれど、僕は昼の光の中よりも彼女の存在をより鮮明に感じることができた。

香りや温もりが僕が良く知っている彼女のものであることを確かめて、僕は心の中に居座っていた冷たいものがようやく消え去っていくのを感じた。

彼女は僕にそっとキスし、耳元でささやいた。
「ずっと一緒にいてね。......お兄ちゃん」

2009年5月29日金曜日

1Q84

村上春樹の待望の新作長編、「1Q84」が本日発売されました。

といいつつも、実は前日あたりならフライングで発売されているかな?と思い、昨日書店に出向いたところ平積みされているのを発見して早速購入してきました。
(mixiのコミュの情報では2~3日前からすでに店頭に並んでいたところもあったようです)
レジで精算を待っていると、隣のレジにやってきた女性も僕と同様に上下巻をセットでご購入。
本屋で隣の人が同じ本を買っているところなんて初めて見ました。

1Q84.jpg

先日「Amazonでの予約数が新記録を樹立した」やら「発売前から増刷がかかった」やらのニュースが飛び交い何かと話題の多いこの作品ですが、内容に関しては発売までタイトル以外全く明らかにされていませんでした。
前回の長編「海辺のカフカ」では、ディザー広告的に「15歳の話らしい。」「ネコの話らしい。」などの広告が出たのとは対照的ですね。
(発売日を迎えたからなのか、上記のWEBサイトには若干中身に踏み込んだ記述も出てますが)

まだ読了してないし、ネタばらしするのもアレなのでとりあえずここでは内容については書きませんが、ひとことだけ言っておくならそれは、

「ふかえり」はネットで人気が出そうな気がする

ということです(笑)。
(読んでない人には何の事だかわからなくてすみません)

前作「アフターダーク」から顕著になった、リアリティーを作中に取り込むスタイルがさらに深まり、人物描写など今までになくディテールに凝った文体となった今作品。
そのスタイルと同様に、ストーリーもこれまでとはまったく違う雰囲気を醸し出していて、これからどんな展開になるのかページをめくるのが楽しみです。(^^


ところで、上で「上下巻」と書いたけど正確には「BOOK 1」と「BOOK 2」なのです。
今のところ全2冊ということになっているけれど、「BOOK 1」が<4月~6月>、「BOOK 2」が<7月~9月>でまだ1Q84年が3カ月残っていると考えると、「ねじまき鳥クロニクル」のように、後から「BOOK 3」が発売される可能性もあるのでしょうか?
まだ最後まで読んでいないので作中でその可能性が示唆されているのかどうかはわかりませんが、ファンとしてはなかなか興味深いところです。

2009年5月28日木曜日

続・ブーチースーカ

そんなわけで、早速okiがファイルを送ってくれたので、真の「ブーチースーカ」をここに公表する

ぜひ聞いて見てほしい。
ね?
ほら、「ブーチースーカ」でしょ(笑)?

ファイル名とセリフの雰囲気からすると「You died!」っぽい感じだけど、googleで翻訳したものこちらのページにあるロシア語のアルファベットの読み方を見比べてみると、どうも「ブーチースーカ」じゃなさそうに見える。。。
うーむ、謎だ。

2009年5月27日水曜日

ブーチースーカ

「ブーチースーカ」とは何か?

ロシア語である。

正確に言うと、Rainbow Sixシリーズの「Rogue Spear」でテロリストのロシア人が叫ぶ言葉である。
意味はまったくわからないのだが、「ブーチースーカ」の前に「ヘヘッ!」みたいな言葉を吐くところをみると、こちらをあざけっている言葉のようである。
この言葉の真意をぜひ解読したくしたくなってしまった。

ちなみにググってみたのだが検索結果は0件。
googleがどのように検索ワードを処理するか不明だが、もしかするとこのページが日本で唯一「ブーチースーカ」について記述されたページになるかもしれない。

話が横にそれたが、「ブーチースーカ」はロシア語であることは分かっている。
発音が分かっているのだから、後は単語を調べることで意味を推測できないだろうか。
さっそくロシア語入門のページを探してみよう。

こちらのページを参考にさせていただこう。
例文を見ていくと、「ブー」の部分に一番近いのは、

どこから来たのですか? Откуда вы? アトクーダ ヴィ?
あなたはとても優しいです Вы очень добры. ヴィ オーチン ドーブるい

の「ヴィ」だろうか。
「Вы」が「you」だと考えると「ブーチースーカ」は「お前は×××だ!」と言っていることになりそうだ。

と、ここまでは何とかなったが、その後はさっぱりわからない。
なにせ相手はテロリスト。
丁寧な挨拶などかけてくれるはずもなく、このような入門講座の語彙ではカバーされていない可能性が高い。

「ブーチースーカ」解読の次の一歩は、僕のあいまいな記憶ではなく、オリジナルの音声を入手してロシア語のわかる人に聞いてもらうことだろう。
ところがあったはずのゲームのCDが見つからないのだ。。。
okiあたり、もし持っていたら「ブーチースーカ」のWAVファイルを送ってもらえないだろうか。

2009年5月26日火曜日

戦う学生と平和ボケの正社員

ガイアの夜明けを見ていたら、内定切りされた学生たちが就職に向けて奮闘する話をやっていました。

就職先を探すため、新入社員教育のような厳しいセミナーに参加して成長していく若者たち。
なんだかんだいってもう10年近く社会人やっているけれど、あんな体育会系な仕事なんてできないなーと関心してしまいました。
自分のことを振り返ってみると、就職活動ったって大学の推薦があってそんなに苦労していないし(僕自身は自主活動だったけど、それほど苦労したわけではない)、「お辞儀の角度は30度」なんていう厳しい環境でもないし、飛び込み営業をさせられるわけでもないし。。。
人生迷い道で個人的にいろいろ考えさせられることの多い昨今ですが、やっぱり自分は恵まれている方なんでしょうかね。

僕は営業的な仕事はまったく向いていないので体育会系サラリーマンを見ると引け目を感じてしまうのですが、もちろん最初から営業職を志望する人もいるわけで、向き不向きの問題かもしれませんが。。。
ふと昔の日記を読み返すと、「10年たっても成長してないなぁ」と深いため息をつく今日この頃なのです。

2009年5月25日月曜日

痛鯖キャンペーン

最近、激安サーバにPhenom II X4を乗せて4~5万円くらいでクアッドコアの家庭用マシンを組むとかそういうのが流行っているみたいですが、それにあやかってかNECのExpress5800/110Geをベースに、廉価版サーバOSのWindows Server 2008 Foundationをバンドルして49800円というキャンペーンをNTT-X Storeがやってます。
本体価格はどこにいったんだ。。。
とはいえこのサーバ、そのままではCPUがCeleron 1.8GHz、メモリは512Mという、最大利用者数15名までのFoundationならなんとか動くだろうけど、というシロモノなのですが。

面白いのはここからで、「このまま安いだけでは売れないだろう」と思ったのか、なんとこのサーバ、痛車ならぬ「痛鯖」用シールが先着100台に付いてくるとのこと。
シールのイラストは上のリンクから見ていただくとして、これを企画したNTT-X StoreとMicrosoftはかなりのものではないでしょうか(笑)。
(Windows Server 2008 FoundationのページからもNTT-X Storeへのリンクがあります)
「とりあえず2008さわっとくか」みたいなパワーユーザ層の受けを狙う趣旨はわかるのですが、この企画をアキバのショップではなく上記の2社がやるとはね~。

とはいえ、痛車と違って鯖じゃ自宅にポスターを貼っているのと変わらないのでどうなんでしょう?(^^;
NECのExpress5800/110Ge自体は、しばらく前に12800円くらいの値段で出ていて祭りになりあっという間に在庫がはけたらしいですが、うーん自宅でWindows Server 2008動かして5万かぁ。。。
遊びに使うにはちょっともったいない金額ですね。
只今絶賛予約受付中のようですが、はたして売行きはどうなんでしょう。。。

2009年5月24日日曜日

BABEL

2006年劇場公開。
ギターでビートルズのLet it beを練習しようかと思ったら音源を持っていないのに気づいて、雨の止んだ夕方にぶらりとレンタルショップに行ったときについでに借りてみた作品。
僕はこういう「一昔前に話題になった映画」を今更ながらに観るってパターンが多いと思う。

一番印象に残ったのが、コダックカラーっていうのだろうか、昔の映画って感じのざらりとしたフィルムの色。
なんか虹の女神の自主作成映画のシーンを思い出しました。
んで、このフィルムの乾いた空気感とエキゾチックな音楽の組み合わせがすごくいい!
モロッコとメキシコと日本が舞台なのだけど、異国情緒あふれるというか、昔メキシコに新婚旅行に行ったとき、到着してみたら周りはメキシコ人とスペイン語だらけで心細くなったときの記憶がよみがえってくるような感じ。
日本は日本で相変わらず描写がちょっと変なんだけど、何この映像80年代? みたいな画作りのせいで、普通のセンター街の風景とかもなんだかエログロっぽい妖しさがあってよいです(笑)。
尺は長めなのだけど世界に引き込まれる感があって飽きずに観れました。

一方、ストーリーは「うーん、なんだかな」という感じ。
タイトルがBABELなんだから、やっぱり人と人との断絶とか孤独みたいなものがテーマなのかなと思うんだけど、並行した3つの物語にもうちょっと絡みがないともの足りないなぁ。
基本的に問題は何も解決されないまま終わっちゃうしね。。。
あと、日本の物語はショッキングではあるんだけど、その必然性がいまいち良くわからないので喉にひっかかったような気になっちゃいました。
単なる喪失感みたいなもので説明できるとは思えないので、もう少し説明がほしかったです。

それにしても、ハンティングが趣味で、超高層マンションの自宅リビングには鹿のはく製をいくつも飾る男、役所広司。
彼はいったい何者なんでしょうか(笑)。

2009年5月23日土曜日

2009年6月のコミックス

  • 9日 - マイガール(3)
  • 12日 - ホタルノヒカリ(14)
    • H美様。最近読んでないな~。どこから借りればよいのやら。(^^;
  • 19日 - ママはテンパリスト(2)
    • H美様
  • 23日 - おおきく振りかぶって(12)
  • 23日 - ふたつのスピカ(15)
    • やっと出ますか。先月発売だと思ってまた14巻を買ってしまって悲しくなったです。。。
  • 26日 - 棺担ぎのクロ。~懐中旅話~(3)
    • OIK. 様。前回は発売延期でしたが、今回は予定通り出ますかね?
  • 27日 - うちの妻ってどうでしょう?(2)
  • 29日 - ももいろフレンズ
  • 30日 - PLUTO(8)
    • OIK. 様
  • 30日 - おやすみプンプン(5)
  • 30日 - 絶望に効くクスリ ONE ON ONE(15)

2009年5月16日土曜日

貸切!

横浜の石川町駅から乗った京浜東北線の車内です。

keihintohoku.jpg

すごい!
まだ9時台なのに同じ車両に誰も乗っていない!!

ちょっと面白かったので記念写真を撮ってみました。

2009年5月15日金曜日

嫁にするなら

けいおん!の澪の人気っぷりを今更ながら知ったので、昨晩録画したクリスマスの回をそういう目で見てみた

ま、澪もいいけど、個人的には嫁にするならやっぱり憂ちゃん(唯の妹)で決まりだな!
自分がしっかりしていないので、嫁くらいはしっかりしてないと(笑)。

2009年5月13日水曜日

地域密着型セカイ系マンガ 「花と奥たん」

高橋しんの新作、「花と奥たん」を読みました。

hanatookutan.jpg

「いいひと。」系のほのぼのマンガかと思いきや、実は「最終兵器彼女」的なセカイ系マンガ。
「花」や植物たちで埋め尽くされ廃墟と化した東京と、そこへ勤めに出ていた旦那たんの帰りを待ちながら、ミニウサギのPたんとともに横浜の端っこの住宅地にある我が家で毎日の夕食を作る奥たんの日常を綴ったお話です。
「最終兵器彼女」と同じく、非日常のセカイの詳細については(今のところ)作中ではほとんど触れられず、その中で繰り広げられる奥たんの小さな日常がクローズアップされてゆっくりと描かれていくところが独特ですね。
奥たんの一日が一話という構成で、食糧事情が悪い中、食材を手に入れてその日の夕食を作るまでが一つの物語になっています。

あまりにも独特でスローテンポな展開なもので、ぐいぐいと読ませるような面白みのある作品ではないのですが、奥たんが作る料理がこりゃまたうまそうなんです。
食べ物や料理の部分だけカラー入れたりして(雑誌掲載時はたぶんモノクロだった部分も)、単行本としても非常に凝ったつくりになってます。
単行本化にあたって原稿に相当手を入れる高橋しんですが、ここまで贅沢なつくりにするとは出版社もなかなかやりますね!
万人受けして100万部売れるような作品ではないように思うのですが。。。(^^;

それはさておき、個人的に面白いのは非常に地域密着な描写が多いところ。
多摩川以南、川崎・横浜が舞台になっているのですが、うちの近所では東白楽駅のホームから望む東横線だとか、青木橋の風景だとか、六角橋経由横浜行きのバスだとか、横浜市の市場だとか、みなとみらいだとか、どこかで見たことのあるような風景がたくさん出てきます。
他にも多摩川はもちろん、旧南武線(作中では南武線は廃棄され、JRではなく何者とも知れない人々によって運行されているらしい)やら田園都市線(奥たん二子玉川から線路沿いに歩いて家に帰ってた。青葉区在住でも大変そうだけど。。。)やらその他いろいろ。
神奈川在住の人間にとっては、知っている風景を探すのもなかなか楽しいですよ。

2009年5月11日月曜日

澪は俺の嫁

けいおん!が大人気で全国的に結婚願望を持つ男性が増えている、という話を聞いて動画を見てみようとしたら、ニコニコ動画のアカウントを持ってなかった。

そんなわけで、YouTubeに転載されてないかなーと検索してみたら。。。


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おいおい、ずいぶんと手軽な時代になったな(笑)。


ほかにも、

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とか、

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とか。


Amazonの広告なんでもありだな~。
ちょっとツボにはまってしまった(笑)。

2009年5月10日日曜日

TERA COFFEE and ROASTER

白楽から妙蓮寺のOKストアまで買い物がてら散歩している途中、新しいコーヒー豆屋さんを発見しました。

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TERA COFFEE and ROASTERさんです。
とても小さなお店で、店頭の看板なども非常にシンプルなので、ともすると気づかずに通り過ぎてしまいそう。
コーヒーローストさんのように焙煎の香りが店頭に漂っているわけでもないですし。

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でも、そのこだわったシンプル&モダンな雰囲気のデザインが僕のツボにはまったので寄ってみることにしました。

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日本スペシャルティコーヒー協会というのがあるのは知りませんでしたが、デザインだけでなくコーヒーへのこだわりも期待できそうです。(^^


店に入ると、右側には巨大なコーヒーの焙煎機。
左側の棚にはポットやドリッパーなどのグッズが並べられています。
きょろきょろ眺めていると、ご主人から試飲のコーヒーを頂きました。
今日のコーヒーは「ふかいりブレンド」とのこと。
飲んでみると、雑味のないシャープな苦みとコクがあってうまい!

正面のカウンターのショーケースにはコーヒーが十数種類。
売り切れ状態に近い豆もいくつかありますが、鮮度を保つために販売状況に合わせて最低限の量のみ焙煎しているそうなので仕方がないのでしょう。
今回はオーソドックスにハウスブレンドと、「個性的な豆を」というリクエストで選んでもらったエチオピアを100gずつ買ってみました。


さて、自宅に帰って豆が新鮮なうちに早速ドリップ!
(コーヒーミルは持ってますが、挽くのが面倒でいつも粉にしてもらいます。。。)
今日はハウスブレンドをいただきます。

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豆がお湯を吸ってむくむく膨らむ様子。
味や香りもそうですが、新鮮な豆はやっぱり「淹れる」のが楽しいですね。(^^

コーヒーのドリップ方法に関してはあまりこだわりのない僕ですが、それでもこの豆のおいしさはわかります!
雑味がなく、マイルドだけどコクはちゃんとあって、コーヒーの味がきれいにまとまっている感じ。
お店の顔となるブレンドの鑑のような味で、非常に満足しました。
エチオピアを飲むのも楽しみ~。


ちなみに、あとからHPを拝見したところ、以前東白楽の方にあったお店が移転してきたみたいです。
旧店舗は何度も見かけていましたが入ったことがなかった。。。
白楽には珈琲文明もできたし、なにげにここ1年くらいで突然コーヒー文化のレベルが上がった感じがありますねぇ。
地元民としてはありがたいことです。

2009年5月4日月曜日

毎日広告デザイン賞

相方の大学時代の吹奏楽仲間がフリーのカメラマンをしているのですが、彼女の作品がコンテストに入賞したというので銀座の松屋に作品展を見にきました。
相方と銀座に来るのは久々です。

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今回相方の友人が受賞したのは、毎日広告デザイン賞
あとから聞いたのですが、広告業界の中では登竜門的な位置づけのコンテストなのだそうです。

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僕らはぷらっと見ていただけですが、中には学生さんらしい集団や熱心にメモを取っている女の子もいました。
広告デザイン業界を目指す人たちは、こういったところで認められるのが目標なんでしょうね~。
(と、とうに不惑を過ぎたにも関わらず目標を見失っている「人生迷い道」の僕は遠い眼をするのであった。。。)

ちなみに、作品は撮影禁止なので写真はありませんが、上記のリンク先からいくつかの作品を見ることができます。
デザインの世界は僕も多少興味がある分野ですが、やはり才能あるプロが渾身の力を込めた作品というのは訴えかける力がありますね。
興味がある方は見てみてください。


作品展を見たあと、松屋からほどちかいケーキ屋キルフェボンへ。

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夕方から上記の友人も含めて飲む予定なので、それまでの間イートインでまったりしようという計画だったのですが、甘かった。。。
なんと、イートインは2時間待ち。
行列するのはラーメンだけじゃないんですね。(^^;

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名前を伝えておけば外出OKということだったので、「せっかくここまで来たんだし。。。」ということで、銀座を散策して根性で時間をつぶしました(笑)。

2時間後、ようやく順番が回ってきたので念願のケーキをいただきます!
基本はタルトなのですが、季節限定ものも含め種類が多いので何を食べるか迷う迷う。。。
結局、相方がフルーツ系のタルトを注文したので僕はちょっと変わったものをということで、「クルミのタルト」を頼んでみましたがこれが大正解。

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生クリームとクルミとラズベリーのバランスが絶妙でおいしかった~。
これはまた食べたいケーキですね。
あと、相方が頼んだ紅茶も渋みが少なく、ケーキの味を邪魔しないブレンドでなかなかおいしかったです。
代官山にも店舗があるので、何か機会があったら行ってみようっと。


しばし休憩したあと、飲み会の会場の代官山へ。
上記のカメラマンの友人と、GWで石巻から上京してきたこれまた相方の大学時代の友人とその旦那さんの5名で合流し、博多もつ鍋のお店「蟻月」へ向かいました。

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石巻の友人のリクエストで、カメラマンの友人が当日急遽予約を取ってくれた(キャンセルで空きが出て運良く入れた)お店なのですが、代官山の住宅地のど真ん中(たぶん元は普通の一軒家)にあってびっくりしました。
元は住宅地だったところが、ブランド価値が上がりすぎたために商業施設に取って代わられているのでしょうが。。。
こういう無重力地帯のような不思議なスポットが代官山の魅力なんでしょうね。

さて肝心のもつ鍋ですが、正直びっくりするほどおいしかったです。
にんにくがビシッと効いたスープ(赤と白の二種類を食べてみました)もうまいのですが、やっぱ何よりもモツがうまい。
脂のおいしさが尋常じゃないのです。
今まで食べていたモツはなんだったの? という感じ。

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シメのちゃんぽんで、スープの最後の一滴まで美味しく頂きました。(^^


ちなみに、もつ鍋の後は渋谷に出て0時過ぎまで二次会。
結局東横線の横浜行き最終電車に乗れず、菊名から自宅まで一時間ほどかけて歩いて帰りました(笑)。
銀座を含め、今日トータルで20km近く歩いたんじゃないだろうか。
つ、疲れた。。。

2009年5月3日日曜日

仁鍛

だいぶ前、最寄駅の白楽に、超有名ラーメン店である大勝軒六厘舎で修行した方が独立して開店した「仁鍛」というラーメン店がオープンしたことを相方が聞きつけてきました。
会社帰りに何度かそれらしい場所を探したけれど見つけられず、ずっとそのままになっていたのですが、昨日白楽の商店街に看板が出ているのを見つけてやっと店の場所が分かったので早速行ってきました。
場所は現在建て直し中の大丸ピーコックの脇です。
実は、自宅から3~4分くらいで行けるすぐ近所でした。。。(^^;

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店に着いたのは12時半ころ。
白地に小さく「仁鍛」と書かれた暖簾や「つけめん」の提灯などで、六厘舎系列の分家であることがわかります。
行列は10人弱といったところでしたが、店から出る頃には20人以上並んでいたのでタイミングが良かったのかも。

20分ほど待ち、入り口わきにあるセルフサービスの水を持って店内へ。
席につくと目の前営業時間の札が貼ってあったのですが、これを見て今まで店を見つけられなかった原因がわかりました。

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営業時間19:00までって、そんなんラーメン屋としてありなのか。(^^;
会社帰りにこのあたりをうろうろしていた時には、既に閉店していたから分からなかったのね。。。

注文は二人とも基本の「つけめん」。
太麺のためゆで時間が10分くらいかかるということなので大人しく待っていると、ごっついのがやってきましたよ~。
普通盛りですが、うどんと間違いそうな極太の麺がたっぷりです。
先日、市販品の六厘舎のつけめんを食べた時は、魚系の香りが強くて付属の魚粉が舌にざらりと残るほどでしたが、ここのつけめんはどうでしょうか?

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じゅるっと食べてみると、系統としては魚系なのですが、動物性のスープもだいぶ入っているようでバランスの良さを感じました。
味も濃すぎず、パンチが効きすぎていないので食べやすく飽きません。
一方、自家製麺しているという極太麺はかなりの強敵でした。(^^;
非常にもきもきとコシのある麺で、美味しいのですが食べ応えがありすぎで噛むのが大変。
普通盛りでお腹いっぱいになります。
あと、最後にスープ割をしてくれるのですが、これはぜひ食べた方がいいです。
魚系のスープで割って柚子を入れてくれるのですが、和風の風味が強まったスープと柚子の香りがベストマッチ!

トータルとしてみると、(時として「一度食べたらもういい」となりがちな)強烈なインパクトはないけれど、バランスが良くて安心して食べられる味だと思います。
地元民としては、こういう長く付き合いできそうなラーメン店が増えてくれることはうれしいですね。
会社帰りにはもう閉まっているという営業時間は残念ですが。。。

2009年5月2日土曜日

マジックスパイス アクエリアスに挑戦!

ゴールデンウィーク初日、僕は一つの決意を抱え、再びここ下北沢の地に降り立った。
今日こそ関東の激辛道の登竜門、マジックスパイスのアクエリアスに挑戦するのだ!

ごった返す駅前から人波をかき分けるように細い路地を抜け、住宅街に向かう坂道を登るとまもなくマジスパの姿が見えてくる。
相変わらず、閑静な住宅地にそぐわない異様な姿である。
アクエリアスへの挑戦を目前にして胸が高鳴る。

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店内に入ると、4時過ぎという中途半端な時刻にも関わらず二組ほど順番待ちの客がいた。
繁華街から離れた辺鄙な立地だというのに相変わらずの人気ぶりだ。
マジスパは一応「スープカレーの店」なのだが、いわゆるカレーとはかけ離れた「スパイス入りスープ」といった方が近い独特のカレーで、一度食べるとなぜかまた食べたくなってしまう不思議な味なのである。

5分ばかり待って席に通された。
アクエリアスは一応一日五食限定ということになっているので、注文を取りにきた店員さんに聞いてみる。

「アクエリアスってできますか?」
「できますよ~。お客様はアクエリアスは初めてですか?」

虚空(表メニューで一番辛いレベル)は食べたことがあるがアクエリアスは初めてであることを告げると、虚空の上に虚空50・100・150・200(数字はそれぞれ入っているピッキーヌ(タイ料理に使われる小さな唐辛子)の本数)という裏メニューがあり、アクエリアスはそれ以上に辛いが大丈夫かと聞かれる。
確かにこのレベルの激辛ともなると、安易な気持ちで注文されると困るのだろう。

正直なところピッキーヌのストレートな辛さは苦手なのだが、事前に調べたところによるとアクエリアスは普通のメニューとはスパイスの調合が異なり、辛さがマイルドでむしろ虚空200より食べやすいという。
ここまで来て後には引けないので「頑張ってみます」と気合一発アクエリアスのベジビーンを注文。
すると店員さんがお約束の注意書きを持ってきてくれた。
「軽率な気持ちでは挑戦しないこと」という注意書きがハッタリでないことを、このあと十分に味うことになる。。。

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ほどなくして、相方が注文した普通のカレー(チキン)がやってきた。

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マジスパ独特のさらっとしたスープにたくさんの野菜。
普通はカレーに入れない淡色野菜が入っているので見た目は野菜スープのようだが、コクのあるスープにスパイスが効いていて、まぎれもないカレーの味である。
少し味見させてもらったが、うん、やっぱりうまい。

アクエリアスはほかに注文する人がいないからなのか、若干時間がかかるようだ。
相方から5分ほど遅れて「それ」はやってきた。
「お待たせしました~。頑張ってください」

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トマトケチャップのように真っ赤でどろりとしたスープは、普通のカレーとは完全に別物で、そこから甘酸っぱい匂いと唐辛子の刺激臭が立ち上ってくる。
食べ物というよりも防犯用スプレーの中身のようである。

さっそく一口食べてみると、まず「甘い」。
煮詰めたトマトソースのような甘さの中に、ほのかな韓国風の甘辛風味。
「ちょっと拍子抜けじゃないか」と思った次の瞬間、どかーんと舌の上で辛さが爆発した。
うーん、確かにこれはいままで食べた激辛料理の中で一番辛い!
一口目から鼻の頭に汗が噴き出してくる。
アクエリアスの看板に偽りなしだ。

アクエリアスを食べた人の経験談を読むと多くの人が完食の困難さに「量の多さ」を挙げているが、確かに多い。
普通のカレーの1.5倍はあるんじゃないだろうか。
おまけに器がすり鉢状になっていて、最初のうちはいくら食べても減らないように見えるので精神的にきつい。

しかし、辛いだけで味がないわけでなく、甘辛い味が舌にやさしいので辛さのレベルからすると比較的食べやすい。
冷めてくるにつれて唐辛子の刺激も和らいできたので、用意してきたタオルで汗を拭き拭き、なんとかスプーンを運ぶ手を止めることなく完食!

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会計の際、きさくな店員さんとちょっと話をしたところ、常連さんの中でもアクエリアスは好き嫌いが分かれるとのこと。
僕はおいしいと思ったけれど、確かに普通のカレーとは完全に別物なのでその通りかもしれない。
唐辛子の量はアクエリアスの方が多いものの、辛さの感じ方は虚空200の方がストレートできついというので、次回はそっちにチャレンジしてみよう。

辛い物好きの皆さん、一緒に昇天してみませんか?

2009年5月1日金曜日

3回目の結婚記念日

メーデーは我が家の結婚記念日。
実家から4時間かけてようやく帰宅したところに、相方がシャンパンを買ってきてくれたので、今年もささやかなお祝いをしました。

そういえば、披露宴のキャンドルサービスで使った大きなろうそくを式場から貰ったのですが、「記念日のたびに点火して祝ってください」とあったので今年も律儀に引っ張り出して火をつけました。
なにせ高さが20cmくらいある巨大なろうそくなので、はたして生きているうちに燃え尽きることがあるのかわかりませんが。。。