2012年1月28日土曜日

2012年2月のコミックス

  • 17日 - capeta(27)
  • 17日 - バーテンダー(21)
    • helion様
  • 17日 - 最上の明医 ~ザ・キング・オブ・ニート~(8)
    • リマインド用
  • 23日 - 僕の小規模な生活(6)
  • 23日 - 変ゼミ(6)
  • 27日 - てけてけマイハート(10)
  • 29日 - アオバ自転車店(19)

2012年1月17日火曜日

もう一つの "脱獄"

先日、上京した時を含めると11年で5回目となる引っ越しをしました。
今まであまり気にしなかったけど、たぶん転居の頻度は高いほうではないでしょうか。

一人暮らしをしていた頃には、すでにISPごとのサービスの違いはほとんどなくなっていたので、僕は特定のISPに依存するのではなく、引っ越し等の環境の変化に合わせてより有利なサービスに乗り換えていけるようにしたいと考えていました。
そんなとき一番制約となるのが、ISPの変更に伴ってメールアドレスが変わってしまうことでした。

引っ越すたびに、各所に登録したメールアドレスを変更する手間がいいかげん嫌になった僕は、2004年に安価なレンタルサーバを契約し、メールとWebサーバの機能をプロバイダから独立させことにしました。
ISPのメールサービスは使わないので、ISPを乗り換えてもメールアドレスは変わらず、移行の手間は事務手続きと工事だけで済みます。
おかげで、その後の2回の引っ越しでISPを変更したときは非常に手続きが楽でした。


そんなわけで、PCの世界はISP(正確にはドメイン)に対する独立性を高めたわけですが、もう10年以上も使い続けているPHSのメールアドレスは、キャリアを変える予定がなかったこともあり、まったく意識していませんでした。
しかし、今回iPhoneを購入したことにより、携帯電話のアドレスも決して普遍ではないことを意識させられることになりました。
ナンバーポータビリティによって電話番号の制約が取り払われた今、メールアドレスもキャリアに制約されたくないというのは自然な流れではないでしょうか。

そんなわけで調べてみると、iPhoneからGmailのサービスを使うことによって、Fromに好きなアドレスを指定できることがわかりました。
あとはレンタルサーバにモバイル用のアドレスを追加して、Gmail宛に自動転送してやればOK!

……なのですが、一つ問題が見つかりました。
Gmailはメールのプッシュ配信に対応していないため、そのままではリアルタイムにメールを受け取ることができないのです。

正確には、iPhoneでExchangeサーバとして設定を行うことでプッシュ配信は実現できるのですが、そうすると今度はFromが自由に設定できないために、今回の要件を満たせなくなってしまいます。
受信はExchange経由で、メールを書くときはGmail経由とアカウントを使い分けるのは面倒なので、なにかいい方法はないものかと頭を抱えてしまいました。
ググってみたところ、プッシュ配信を実現する方法と、Gmailでアドレスを自由に設定する方法、それぞれについての情報はすぐ見つかったのですが、両者を同時に実現する方法が見つかりません。
仕方ないので、iPhoneのメール受信の仕組みを詳しく調べてみたところ、興味深い情報を目にしました。

SoftBankのiPhone用アドレス(i.softbank.jp)にメールが届くとすぐに着信通知が届くのですが、これは通常のEメールのプッシュ配信とは違い、SMSを使って通知を飛ばしているそうなのです。
言われてみると、確かにSoftBankのメール設定には受信方法(プッシュ・フェッチ)を選択する項目が見当たりません。

もともと、GmailとSoftBankのアドレス両方にメールを転送することで、リアルタイムの着信通知も、自由なアドレスの利用も可能ではありました。
ただしこの方法には、常にメールが2通届いてうざったいという欠点があります。
上記の情報を目にして僕が思いついたのは、「SoftBankの着信通知がEメールのプロトコルから独立して実装されているなら、iPhoneのSoftBankのメールアカウントを停止してしまっても、着信通知だけは届くのでは?」 というアイディアでした。


実際の環境で試してみると、予想通りにうまくいきました。
SoftBankのアカウントを停止しても着信通知が問題なく届くし、メールアプリは唯一有効になっているGmailのアカウントに対して受信しにいってくれます。
メールの配送経路はこんな感じでちょっと複雑ですが、iPhone上ではこれらの仕組みをほとんど意識せずに使うことができます。
また、この方法を使うとメールのプッシュ受信をオフにしつつリアルタイム受信が実現できるので、バッテリの消費を抑える効果も期待できるかもしれません。

mail_flow.jpg

この方法の欠点は、SoftBankのメールボックスを停止してしまうので、i.softbank.jpへ届いたメールが読めなくなること。
(着信通知は届くが、メールアプリで更新をかけてもそのメールは表示されない)
i.softbank.jpのアドレスを人に教えていなければ、このアドレスに直接届くのはSoftBankからの広告くらいなのであまり気にする必要はないと思いますが、場合によっては重要なメールを見落とす可能性もあるので、留意した方がよいかもしれません。
そのほか、「ダイアログ」通知をオンにした状態で、大量のメールが溜まったSoftBankのアカウントを有効にすると、次々にダイアログが表示されてしばらくiPhoneがまともに使えなくなったりも……。


携帯メールは受信ドメイン制限をしている人も多いだろうから、運用上はいろいろ課題がありそうですが、これでキャリアの束縛からだいぶ自由になれそうです。
そう思ったら嬉しくなって、勢いで独自ドメインまでとってしまいました(笑)。
これでレンタルサーバ事業者のドメインからも独立したので、アドレスに関してはかなり自由になれたのではないでしょうか。

ま、サービスのレベルでは相変わらずAppleやGoogleに束縛されているわけですが、それはまた別の話……。(^_^;

2012年1月9日月曜日

2012年1月のコミックス

  • 4日 - バクマン。(16)
  • 6日 - 惡の華(5)
  • 17日 - Pumpkin Scissors(15)
    • OIK. 様
  • 18日 - 絶対可憐チルドレン(29)
    • OIK. 様

2012年1月4日水曜日

家を買って良かったこと

あけましておめでとうございます。

年明け早々からこんなエントリを書くと自慢話みたいでアレですが、先日の忘年会で聖からマンション購入のカミングアウトを聞いて少し思うところがあったので、失礼して少しだけ感想を書いてみます。


就職するのが嫌で、両親に頼んで行かせてもらった大学院も卒業する時が来てしまい、相方に引っ張られるように成り行きで上京したのが10年前。
(一応フォローしておくと、授業料は奨学金で払い、小遣いなどはアルバイトで稼いで、直接的な金銭のサポート受けないようにしていました。食費や光熱費など、間接コストのサポートがどれだけありがたいかに気付くのは、もっと先の話。。。)

かろうじて就職も決まり、初めて一人暮らしをするアパートも借りましたが、自宅アパートに寝泊まりしていたのは最初だけ。
その後は2年ほど、相方のワンルームのアパートで同棲状態で過ごしていました。
狭い部屋の床に直接敷いた、硬い布団の上で並んで眠っていたあの頃。
学生でもないのに、そんなふわふわしたママゴト生活を送っていた時代には、まさか自分が家を買う(それも関東で)なんて想像もしていませんでした。

もともと持ち家願望が希薄だった僕は、上京しなかったら大学を卒業しても実家にそのまま住み続けるつもりでした。
「上京する」という目標ができたおかげで、ヘタレな僕も尻に火が付き、なんとか就職先を見つけることができましたが、上京せず、地元での就職にも失敗していたら、そのままニートへまっしぐらだったかもしれません。
そういった意味では、僕をぬるま湯の中から引っ張り出してくれた相方に感謝しなければならないですね。
相方と出会っていなかった自分を想像すると、自分の力で人生を切り開ける一部の人以外、紙一重というか運次第というか、人生ってどう転ぶか分からないものだなぁと、しみじみ思います。
おれもずいぶん遠くまで来てしまったもんだ……。


そんな僕は、引っ越しを終えてだいぶ経った今でも、自宅が自分たちのものだという感覚があまりありません。
なので、正月休みの今日、こうして家でくつろいでいても「ここが俺の城」的な満足感は少ないです。
(むしろ、住宅ローンが気になって昔より気苦労が増えました。そのせいか、最近めっきり白髪が増えて……)


そんな僕が、唯一「家を買って良かった」と感じたのは、仕事でしんどい事があった日、風呂に浸かりながら、

「こうして帰ってこれる場所を、自分(と相方の)力で手に入れたんだよな」

と改めて感じたときです。


住宅購入って、これまでの人生の総括的な側面があるじゃないですか。
ローン契約は、収入や信用情報など社会人としての実績によって審査されるわけだし、物件の選択も、地縁を含めたこれまでの生活の影響によるものが大きいし。
今、自分がここにいられるという事は、悩み、迷いながらも、自分がそれなりの地位というか、人生の「あるステージ」まで来られた結果なんだと思うと、少しだけ世の中に認められたようで、「僕は僕でいいんだ」と安心できるような気がするのです……。


住宅ローンの完済に向けて、ある意味本当の戦いは始まったばかりなのですが、今だけはこの小さな「達成」を祝いたいと思います。

……そして、少しだけ先輩の僕から聖夫妻(と書くと、よく分からないけどすごそうな感じ)へ、新居での生活が「家を買って良かった」と思える素敵なものになるよう、祝福を送ります。
新居の完成、楽しみだね。(^-^)/