2012年1月4日水曜日

家を買って良かったこと

あけましておめでとうございます。

年明け早々からこんなエントリを書くと自慢話みたいでアレですが、先日の忘年会で聖からマンション購入のカミングアウトを聞いて少し思うところがあったので、失礼して少しだけ感想を書いてみます。


就職するのが嫌で、両親に頼んで行かせてもらった大学院も卒業する時が来てしまい、相方に引っ張られるように成り行きで上京したのが10年前。
(一応フォローしておくと、授業料は奨学金で払い、小遣いなどはアルバイトで稼いで、直接的な金銭のサポート受けないようにしていました。食費や光熱費など、間接コストのサポートがどれだけありがたいかに気付くのは、もっと先の話。。。)

かろうじて就職も決まり、初めて一人暮らしをするアパートも借りましたが、自宅アパートに寝泊まりしていたのは最初だけ。
その後は2年ほど、相方のワンルームのアパートで同棲状態で過ごしていました。
狭い部屋の床に直接敷いた、硬い布団の上で並んで眠っていたあの頃。
学生でもないのに、そんなふわふわしたママゴト生活を送っていた時代には、まさか自分が家を買う(それも関東で)なんて想像もしていませんでした。

もともと持ち家願望が希薄だった僕は、上京しなかったら大学を卒業しても実家にそのまま住み続けるつもりでした。
「上京する」という目標ができたおかげで、ヘタレな僕も尻に火が付き、なんとか就職先を見つけることができましたが、上京せず、地元での就職にも失敗していたら、そのままニートへまっしぐらだったかもしれません。
そういった意味では、僕をぬるま湯の中から引っ張り出してくれた相方に感謝しなければならないですね。
相方と出会っていなかった自分を想像すると、自分の力で人生を切り開ける一部の人以外、紙一重というか運次第というか、人生ってどう転ぶか分からないものだなぁと、しみじみ思います。
おれもずいぶん遠くまで来てしまったもんだ……。


そんな僕は、引っ越しを終えてだいぶ経った今でも、自宅が自分たちのものだという感覚があまりありません。
なので、正月休みの今日、こうして家でくつろいでいても「ここが俺の城」的な満足感は少ないです。
(むしろ、住宅ローンが気になって昔より気苦労が増えました。そのせいか、最近めっきり白髪が増えて……)


そんな僕が、唯一「家を買って良かった」と感じたのは、仕事でしんどい事があった日、風呂に浸かりながら、

「こうして帰ってこれる場所を、自分(と相方の)力で手に入れたんだよな」

と改めて感じたときです。


住宅購入って、これまでの人生の総括的な側面があるじゃないですか。
ローン契約は、収入や信用情報など社会人としての実績によって審査されるわけだし、物件の選択も、地縁を含めたこれまでの生活の影響によるものが大きいし。
今、自分がここにいられるという事は、悩み、迷いながらも、自分がそれなりの地位というか、人生の「あるステージ」まで来られた結果なんだと思うと、少しだけ世の中に認められたようで、「僕は僕でいいんだ」と安心できるような気がするのです……。


住宅ローンの完済に向けて、ある意味本当の戦いは始まったばかりなのですが、今だけはこの小さな「達成」を祝いたいと思います。

……そして、少しだけ先輩の僕から聖夫妻(と書くと、よく分からないけどすごそうな感じ)へ、新居での生活が「家を買って良かった」と思える素敵なものになるよう、祝福を送ります。
新居の完成、楽しみだね。(^-^)/

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