2014年4月11日金曜日

安西水丸画伯の思い出

娘が、相方のスマホやiPadで子供向け無料動画ばかり観ているのが気になる。

自分も子供の頃TVばかり観ていたクチなので禁止するつもりはないが、やはりTVばかりでなく本を読む子になってほしい。
これまでは、人からもらったり保育園で毎月配られたりする絵本を中心に与えていたのだが、「親が絵本を選んであげることも大事だよな」と思うようになった。
しかし、困ったことに自分が子供時代に読んで、「これは」というほど記憶に残っている絵本がないのである。

そんなとき、「あのとき、この本」という絵本の書評エッセイ集を見つけて購入してみた。

71名の様々な分野の著者による、思い出の絵本に関するエッセイ。
その中に、故・安西水丸氏の名前を見つけた。

そこには、安西水丸氏の父が亡くなった(そして、安西氏自身が長く転地療養に入った)病院が、千葉県・千倉にあったと書かれていた。

千倉……。

そうだ、千倉といえば、1Q84の主人公の一人「天吾」の父親が入院している病院のある土地だ。

安西水丸氏と村上春樹氏の交友を考えると、千倉という土地はそうやって選ばれたと考えて間違いなさそうだ。

深くコミットした作品にはこういう楽しみもあるのだ。
そんなことを、いつか娘に教えてあげたい。

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