2008年5月25日日曜日

村上春樹作品における小便シーンの研究3

羊をめぐる冒険」 新潮文庫(旧版) 下巻 pp.211-212

鳥が鳴いていた。
太陽の光がブラインドのすきまから縞模様になってベッドに降っていた。床に落ちた腕時計は七時三十五分を指していた。毛布とシャツはバケツいっぱいぶんの水をこぼしたくらいぐっしょりと濡れていた。
頭はまだぼんやりとくすんでいたが、熱は去っていた。窓の外は一面の雪景色だった。新しい朝の光の下で、草原は銀色に輝いていた。冷気が肌に心地良かった。
僕は階下に下りて熱いシャワーを浴びた。顔色はいやに白んで、一晩で頬の肉がげっそりと落ちていた。僕はいつもの三倍ぶんのシェービング・クリームを顔中に塗って丁寧に髭を剃った。そして自分でも信じられないほどの量の小便をした。


なぜ、村上春樹作品の 「僕」 はみな大量の小便をするんだろう(笑)。

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