2011年6月18日土曜日

Core i7-2600Kオーバークロック アルティメット編

本日、ASUSよりP67チップセットの不具合を修正したRev. 3.0のマザーが届きました。

p8p67rev3.jpg

あらかじめ取り外しておいたマザーと商品を玄関先で交換し、早速組み立て。
BIOSが1305だったので1503にアップデートしておきました。


前回のセッティングを一週間検証して、分かってきた問題点は以下の通り。

  • 高負荷時の問題
    Prime95動作時、CPU温度は安定しているが、数十分後に突然ブルースクリーンになることがある。
  • アイドル時の問題
    ほとんど負荷がない状態の時に、突然画面が固まる現象がかなりの頻度で発生する。

高負荷時の問題については、CPU温度にまだ余裕があるためVcoreを上げれば良いですが、アイドル時の問題は原因が分からず苦労しました。
当初は、ASUSのEPUという機能で、省電力のためアイドル時にVcoreが自動的に引き下げられることが原因かと疑ったのですが、Vcoreを引き下げる機能を無効にしても改善せず。
Vddrを上げてみたりもしましたがやはりダメでした。
この問題は4.6GHzで動かしていたときから付きまとわれており、目標の「安定動作」への一番の課題です。


「安定動作」させる手法を見極めるためには、「安定」と「不安定」の狭間にある極限状態での挙動を分析するのが常套手段。
そんなわけで、以下のそれぞれの条件で5.1GHz駆動させて、どうなるのか見てみました。

  • BCLK 104.1MHz × 49倍 = 5100.9MHz
  • BCLK 100.0MHz × 51倍 = 5100.0MHz

すると、BCLKを上げるパターンは全くダメ。
Prime95を動かしながらASUSのツールで徐々にBCLKを上げて行くと、104MHzを超えた途端にブルースクリーンになります。
一方で、BCLKを定格にしたパターンは、短時間しか試していないけどかなり安定している様子。
これなら5.1GHz常用も可能そうなので、高負荷時の安定性を向上するためにVcoreを若干上げる方向で電圧周りの設定を見直し、以下のセッティングになりました。

  • Vcore: 1.315V(Load-line Calibration: High に設定してTB時約1.47V)
  • BCLK: 100.0MHz
  • CPU動作倍率: 51倍
  • TB時クロック: 5100MHz

cpuz2.jpg

数時間試用した感じでは、問題だったアイドル時の不安定さが解消されたみたい。
EPUにアイドル時にチップセット電圧を下げるオプションがある(デフォルトON)ので、BCLKを上げた状態(アイドル時でも変わらず)で省電力状態になることで、CPUやメモリではなくチップセット側が高クロックに耐えられず、不安定になっていたのかも?


当面は5.1GHz常用の安定性を向上しつつ、夏に向けて冷却系の挙動がどうなるか見て行こうと思います。

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