2010年10月30日土曜日

第7回もてぎ7時間エンデューロ

昨年に引き続き、もてぎ7時間エンデューロに参加してきました。

今回は昨年の反省(ナビ・ETCが付いていなかった)から、営業用のロングバンではなく普通車を予約したのですが、なんとまたまたトラブルが!
僕の予約が「キャンセル扱い」になっているというのです。
今回も車関係の仕事をしている相方の会社を経由して予約してもらったのですが、またトラブルとは一体どうなってるの!?
いくら僕でもここで遠慮しているわけにはいかないので、クレームを言ってすぐに代わりの車を用意してもらいました。

車で自宅に戻り、自転車を分解して輪行袋に詰めて車に積み込みます。
今回は相方のサポートがないので、自分で持てる範囲になるように荷物は最低限。
台風14号の影響で雨が予想されていましたが、カッパを着て走ると暑いかと思い置いていくことにしました。
この決断を後で思いきり後悔することになろうとは。。。

今年の車はナビが付いているので、道案内はおまかせして運転に集中することにしました。
湾岸線を北上するまでは順調だったものの、都内に入ると去年は通ったことのないカーブの連続する狭い道に。
昨年は都心環状線を迂回して湾岸線を通ったのですが、都心環状線を通った方が近いのでナビはこちらを案内するようです。
左右へ分岐が連続する道を途中までは頑張ってナビの指示通りに走ったのですが、箱崎JCT付近で突然車の数が多くなり、目的の車線に入ることができず結局湾岸線まで戻ることになってしまいました。
事前に予習していればまだしも、ぶっつけ本番のナビ頼みに首都高は厳しいっす。○| ̄|_

ツンリンクもてぎ近くのコンビニで無事Ikehonたちと合流し、5時前に北ゲートから入場。
去年は駐車場へ向かう長い渋滞があったけど、今年はまったく車の姿が見えません。
ピットに近い第2・第4パドックの駐車場が有料制になったせいで順番待ちの車が減ったのかと思っていたのですが。。。

がらーん。

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がらーん。

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受付で大会パンフレットをもらって始めて知ったのですが、僕たちが参加するサイクルマラソン(今年から始まった新種目)は申し込みがとっても少なかったのです。
日曜日の参加者リストはパンフレットで35ページ半もあるのに、土曜日は7ページ半しかありません。(^^;

台風の影響で冷たい雨の降る中、それでもスタート時刻はやってきます。
去年より1時間遅い9時半、180kmサイクルマラソンのスタートです!
上でも書きましたが、この競技は今年から始まった新種目で、7時間以内に180km走破を目指すもの。
同様なレースに有名な富士チャレンジ200がありますが、こちらの方が距離が20km少なく、チームで参加も可能ということで敷居が低くなっているので、今回参加してみました。

第1走者・第2走者と順調な滑り出しを見せ、いよいよ僕の番。
雨はかなり強いですが、カッパを持ってこなかったので、透明なゴミ袋に穴をあけたものをかぶることにしました(これ、一応マラソンの雨対策では一般的な方法なんですよ)。
第2走者からタイム計測用バンドのバトンタッチを受け、いざ雨のサーキットへ!

つ、つめて~~!

当たり前といえば当たり前なんですが、大粒の雨やタイヤのしぶきで、むき出しの腕や下半身はあっという間にびしょびしょになってしまいました。
濡れるのが嫌なので試走しなかったうえに、早く体を温めようといきなりスピードを上げて走りだしたせいか、スタート直後の坂を登りきったあたりから肺に違和感が。
体は酸素を欲しがっているのに、まるで肺がこわばったように空気をうまく吸い込むことができないのです。
最初は少しペースを落とせば大丈夫と楽観視していたのですが、2週目に入っても良くなるどころか症状がどんどんひどくなってきました。
肺の違和感はやがて痛みに変わり、ほとんど息を吸うことができない状態に。
真夏や激坂などハードな状況で走ったことは何度もありますが、こんな症状は今まで経験したことがありません。
ついには息を吐きだした反動で肺に流れ込んでくる少量の空気しか取り込むことができなくなり、2週目の坂を上っている最中には酸欠で意識を失いそうになりました。
当初は3週走る予定でしたが、このままではコースの途中で倒れてしまってもおかしくなかったので2週でピットイン。
選手交代の後は肺の奥から血の味がして、ピットロードの脇で自転車にもたれたまま動くこともできませんでした。

次の出番まで1時間も休憩すれば少しは良くなるだろうと思っていたのですが、2回目も3回目も同じ症状に苦しめられました。
少しでも心拍数が上がると途端に肺がギリギリと締め付けられるような息苦しさに襲われてしまいます。
足はまだ回るのに、息苦しくてペダルをこぐことができない。くやしい。
少しでもノルマのアベレージ25km/hに近づけられるように、上り坂をセーブして心拍数をコントロールしつつ、下り坂で少しでもスピードを上げる。
それしかできません。
今さらですが、練習不足が猛烈に悔やまれます。

冷たい雨は止むことなく、レースはとんでもなくハードでした。
開会式で誰かが「このコンディションでは距離が3割増しに思える」と言っていましたが、本当に的を射た言葉でしたね。
僕を含め去年参加した3人は「アベレージ25km/hならいける」と甘く考えていましたが、とんでもなかったです。
今回初参加のIkehonの先輩が30km/hでガンガン走ってくれたから完走できましたが、3人だけだったら170kmくらい走ってタイムアップだったでしょう。。。
先輩のIさん、ホントありがとうございました。


ゴール後、速報タイムをチェックしてくれていた相方から、僕らのチームが5位だったよと連絡が。
6時間53分もかかってようやくゴールしたのに5位? と思っていたら、表彰式への入賞チームの呼び出しの中に僕らのチームの名前もありました。
公式リザルトによると、僕らが参加した180kmロードオープンというカテゴリーは、エントリーが18チームしかなくそのうち3チームが棄権、実際に走った15チーム中180km完走できたのは6チームだけで、完走チームは全て入賞でした(笑))

去年は自分たちには関係ないし、疲労困憊だったので見物せずに帰った表彰式ですが、今年まさか自分たちが表彰されることになるとは。
新種目 & 悪天候によるタナボタとはいえ、二日目のエンデューロ種目で入賞するのは尋常ではなく難しいので、これはホント貴重な経験ですよ~。
あまりにひどいコンディションに「日曜日の種目に参加すれば良かった」と後悔しながら走りましたが、走り終えた後にこんなご褒美が待っているなんて。。。
諦めないでよかった~!

こちらが頂いた表彰状です!!

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ちなみに、こういったイベントでは客寄せのため表彰式の後はプレゼントの当たる抽選会というのが定番ですが、↓のように参加者が少ない状況でもちゃんとやってくれました(笑)。
(終了後じゃないですよ、これから表彰式が始まるところの写真です)

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普段は「何千人もいるんじゃ当たるわけない」と思って参加したことのない抽選会ですが、今日はあまりに人が少ないので「ひょっとしたら当たるんじゃない?」と期待が膨らみます。
この参加者の状況では、ひょっとすると二日目に比べてプレゼントの種類や数も少ないのではと思っていたのですが、自転車本体・サドル・ヘルメット・お米・日本酒などなど、種類も豊富で大盤振る舞いでした。
なんと僕らのチームは4人中3人が当選(笑)。
僕はOGKのヘルメットが当たりました!
(ヘルメットはこの間買ったばかりだし、サイズがS/Mなので僕には小さいんだけど、OGKの最高級モデルで定価は2万5千円くらいするので、これだけでエントリーフィーにお釣りが来てしまいました)


何かと収穫の多かった今日のレースですが、最後にとびっきりのネタがもう一つ!
表彰式が始まる前に近くのピットで雨宿りしていると、なんと、日本人で初めてツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを完走したサイクルロードレース界のスター、新城(あらしろ)選手が目の前にっ!!
(↓ はジロ・デ・イタリア 第5ステージで逃げる新城選手)

「えー、こんなに気軽にいいの?」と思うほど気さくに写真撮影に応じていて、思わず僕も一緒に写真を撮らせてもらいました!
沖縄出身というキャラもあるのかもしれませんが、周りの人たちからの質問なんかにも人懐こい笑顔で答えていて、大変ナイスガイでしたね~。
でも、人だらけの明日のレースじゃ、とてもこんなふうに写真を撮らせてもらえる余裕がなかったんじゃないかな。
それに入賞していなかったら抽選会出ずに帰っちゃったと思うし、今日はホント幸運でした!

ご本人の写真も撮らせてもらったのですが無断で載せるのは申し訳ないので、代わりの記念に新城選手のバイクを載せます。

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そんなわけで、辛く苦しいレースの後に喜びが待っているという、なんだか人生の縮図のような長い一日が終了!
今日は昨年より時間が1時間遅れのスケジュールになっているうえに、表彰式にも出たのでもてぎを出発するのは6時過ぎになってしまいました。
10時のレンタカーの返却時刻に間に合うか微妙で焦りましたが、ナビを無視してIkehonオススメの123号線を通るルートで帰ったら、横浜まで3時間くらいで帰ることができて助かりました。

今年のレースは、本当に一言「練習不足」に尽きます。
来年の種目は何にするか分からないけど、ちゃんと夏場走ってトレーニングを積んで参加したいですね。
リベンジするぞ~!

4 件のコメント:

  1. おつかれさま~
    まさかあの台風の中、レースをやっていたとは。
    体調がひどいことになっていたようだけど、無事完走できて何よりです。

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  2. > celt
    引っ越しお疲れさま。
    冷たい雨が降りしきる中のレースはほんと辛かったよ。(^^;
    反省点の多いレースだったけど、そのぶん来シーズンへ向けて
    モチベーションが上がりました。
    来年はリベンジします!

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  3. 遅くなったけどお疲れさまでした。
    180km時間内完走できて本当に良かった。
    雨でそうとう濡れたけど風邪なぞひいてないかい?
    自分も最後の周だけウィンドブレーカー無しで走ってみたけど、雨対策の重要性を身をもって体感したよ。
    動画見て新城選手が本当に凄い人だってことが分かりました!その上いい人ですもんね。
    できれば来年も参加したいと思っているので、良かったら一緒に出よう!
    それまでお互いちゃんとトレーニングしないとだね(・v<)

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  4. > Ikehon
    いやー、10月の雨をなめてたね。あんなに冷たいとは。。。
    そりゃ肺がおかしくもなるよね(笑)。
    幸いにもレース後の体調は大丈夫でした。
    いやーもう来年は絶対リベンジするよ。
    10分切りで戻ってくるぜ!
    (って、来年は7時間エンデューロでコース長が違うかもしれんけど)

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