2009年7月15日水曜日

タクシーと子育ての因果関係

僕はタクシーに乗るのがあまり好きではない。
どれくらい好きでないかというと、「好まない」と「病的に嫌い」の中間くらいだ。

昼間にタクシーを使うのは仕事で必要な時以外はまずない。
多少遠回りになっても電車を使って移動する。
夜、電車がないとき使う手段は二つだ。
まず、終電が途中駅まであったり、近場で飲んでいたりする場合は自宅まで歩く。
一時間くらいなら歩いたことはしょっちゅうあるし、あるときなどは品川から川崎の自宅まで4時間くらいかけて歩いたこともある(多摩川をわたる頃には空が白んできた)。
電車が全くなくなった時は、漫画喫茶かサウナで夜を明かす。
仕事場から自宅まで深夜にタクシーに乗ったら7000~8000円くらいはかかるはずなので、それなら3000円程度払って夜明かしした方がずっといい。

たしか「ノルウェイの森」に都内を延々と散歩し続けるシーンがあったと記憶しているが(エッセイを読んでいると村上春樹自身が相当の散歩好きのようである)、たしかに山手線の内側なんて新宿から秋葉原までだって歩ける距離なのだから、昼間都内に用があるならタクシーに乗っても1000円ちょっとくらいで済むはずだ。
30代になってもATMで引き出すお金はいつも9000円と決めている僕でも、もうちょっと気軽にタクシーを使っても良さそうなものである。
どうしてそこまでタクシーを利用したくないと思うのかちょっと考えてみたのだが、田舎にいたころは自家用車で移動することが普通だったことが影響しているような気がする。
大人になってからは自分の車を持っていたし、子供のころもタクシーに乗るというのはよほど特別な事情があるときだけだった。
そんな習慣のために品川から川崎まで歩いてしまうとは、いやはや、子供のころから刷り込まれた習慣というものは恐ろしいものである。
関東で生まれ育ち、都内の地理をよく知っている人はそんなバカみたいなことは決してやらないだろう。

「都内で生まれ育つ」といえば、自分の子育ての事もそろそろ考えなければならない年齢になってきた。
赤ん坊のうちはなんとなく想像もできなくはないが、自分の子供が関東で小学校に上がるというシーンはちょっと想像できない。
ましては「私立のお受験」などもってのほかである。
そういった意味ではそろそろ田舎に帰りたい気がするのだが、相方は関東での暮らしが気に入っているようだ。
このままでいくと、家や子育てなどいろいろなことが中途半端なまま歳だけとっていきそうな嫌な予感がするのだが、どうしたものだろうか。。。

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