2009年7月3日金曜日

自信の生まれる場所

自信というものがどういうものだったか、ついぞ思い出せない。
20代を通して培ったと思っていたものは、今思い返すとただの幻想だった気がする。
それはいつか終わらせなければならなかった青春時代の淡い思い出のようなものなのだろうか。
若さゆえの、根拠のない、それでいて確固としたかたちを持った万能感のようなもの。
そのようなものを再び取り戻すことができたら、と思う。

これは一つのステップなのだろうか?
本当の意味での大人になるための。
人生に対する望みを、身の丈に合った大きさにシェイプアップするための時間。
みんな、そのような自分自身に対する失望感を味わって大人になるのだろうか。
それはずいぶんと切ないもののような気もするし、当然のことであるような気もする。

いずれにせよ、このままではいられないなと思う。
否が応でも人生という建築物をこれからも積み重ねていかなければならないうえで、基礎を打たなければいずれ建物は崩壊してしまうのだ。
杭を打つ作業は、壮麗な伽藍を生み出す創造性とはかけ離れているかもしれない。
しかしいつかは行わなければならない作業なのだ。
そして、それは誰かに頼むことはできない。
僕自身の手で杭を立て、槌を振るわなければ成し遂げられない作業なのだ。

杭はどこにあるのだろう?
そしてそもそも、杭を打ち込むべき土壌はどこにあるのだろう?
どうやらまずはそこから探索行を始めなければならないようだ。

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